リアルと現実のあいだ
おはようございます。
久しぶりの更新となります。
体調が思わしくなく、ご心配おかけしてすみません。
暑さと湿度が身体にこたえたのと、あまりよくない話があったりして
へこんでひたすら寝ていました。
6月に向けて少しづつ気持ちを切り替えて
前を向いていこうと思います。
先日、ビートたけし『アナログ』を読んだのですが
ものすごい読みやすさであっという間の読書だった一方で
ラストにかけての展開に疑問に思うところがあり、
ちょっと残念な感想を持ってしまいました。
映画はある意味間の取り方や台詞以外で描写しているのに
小説が…というような。
ただその反面、リアルな感覚はフィクションの中にも成立するけど
現実を書くと、また色合いが異なるなとか
いろいろ考えさせられました。
わたし自身は、リアル至上主義にはなれなくて
想像力とか、未知のものへの表現とか
そう言うところにチャレンジしたい気持ちが強いです、小説では。
最近是枝裕和監督がカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しましたが
映画的表現が普遍性を獲得し、評価されたのかなと思います。
わたしは是枝監督作品が好きなのですが
周りではリアルで暗くてしんどいと言う人もいて
それは現実のリアルさにつながって見られるのかもしれません。
表現を突き詰めて考えると
自分自身の感性や価値観と向き合わないといけなくて
自分をごまかせばつくろえても、そうじゃないところで勝負すると
いろいろ限界とか感じるときもあります。
ただ、小説の場合フィクションとしての整合性と
作者自身の想定も超えた飛躍があったりして
その『飛ぶ』瞬間を目撃したくて、書いているところもあります。
人間の可能性とか、見えない世界を見ようとすると
人と同じところでは届かない。
それがデッドラインへ行くか、創造性を発揮するか
紙一重だと思うのですが
生きること自体、本当はぎりぎりの奇跡なのだと
再確認する瞬間なのかもしれません。
かつての自分と、今の自分では
面白がったり、深めてきたところは違うのですが
いい意味で、自分のためにわがままに書いてもいいのかなと
最近感じます。
今日のブログも意図せず表現論みたいになりましたが
ふだんはもっとのほほんと、地に足のついた生活をしています。
やはり、いざ書くとなると気構えちゃいますね。
まだまだ今日はこれからなので
わたしもこの後元気出して日常をがんばります。
みなさんもよい一日を。
- 2018.05.30 Wednesday
- 近況
- 07:09
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- by KASE HISAWO